コクヨサプライロジ/福岡物流センターにピッキングロボ導入
2024/06/17 更新
コクヨの子会社、コクヨサプライロジスティクスは6月15日から、カウネット福岡物流センターにピッキングアシストロボットを導入し、本格運用を開始する。
<ラピュタPA-AMR テスト走行の様子>
導入したのは、ラピュタロボティクスの「ラピュタPA-AMR」。少子高齢化による労働力人口の減少を受け、ロボット化で持続可能な物流を実現し、10年、20年先を見越した自動化や省人化技術の獲得を目指す。
<導入前後の変化>
導入前は、作業者が注文ごとに搬送用のピッキングカートを押しながら商品棚まで移動し、倉庫全体を歩きながら商品を集めていた。
柔軟に集める利点はあったものの、歩いて探すのに時間がかかり、ピッキング後に作業者自身が商品を次の工程の場所まで搬送する必要があるため、工数の半分以上を歩行に費やすという課題があった。
今回導入した「ラピュタPA-AMR」は、作業者と協働し、ピッキング作業における歩行の大半を人の替わりに担う。
注文ごとに仕分けされたコンテナを積み込み、自動で対象商品の真横に到着。作業者は商品棚へ手ぶらで移動し、商品を棚から取り出してコンテナに投入する作業だけでよい。
さらに、ピッキングされた商品の搬送業務も「ラピュタPA-AMR」が代行するため、作業者の歩行が減り負担も軽減、ピッキング作業に集中できる。
<導入による想定効果>
導入によりピッキング作業における歩行時間は約69%削減、作業所要時間は約42%削減、生産性は約71%アップすることが見込めるという。